硫酸エステル型陽イオン交換体
TOYOPEARL Sulfate-650F
TOYOPEARL Sulfate-650Fは硫酸エステル基を持つ高吸着量型の陽イオン交換体です。
粒子径が30 ‒ 60 µmで中間精製工程や最終工程に適しています。
抗体凝集体の分離能に優れ、条件によっては、塩耐性陽イオン交換体として一般のタンパク質の分離に使用できるほか、ヘパリンアフィニティーゲルに似た挙動を示し、血液凝固因子やRNA /DNAポリメラーゼ、リポタンパク質分離への応用が可能です。
特長
● 官能基に硫酸エステル基を有し、抗体凝集体分離に優れた高吸着量型陽イオン交換体
● 条件により塩耐性の特性を示し、試料中や吸着溶離液の塩濃度が高くても吸着分離が可能
● ヘパリンアフィニティーゲルに似た挙動を示し、血液凝固因子の分離に有効
主な適用物質 :
● 抗体(凝集体の除去)
● 凝集体を含むタンパク質
● 血液凝固因子、RNA / DNAポリメラーゼ、リポタンパク質
● 一般タンパク質
関連資料
・ 取扱説明書
・ リーフレット
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モノクローナル抗体の凝集体の分離

カラム: 7.5 mm I.D. × 7.5 cm
溶離液: バッファーA:54 mmol/L 酢酸緩衝液(pH 5.5)
バッファーB:54 mmol/L 酢酸緩衝液+ 1.0 mol/L NaCl(pH 5.5)
バッファーAからBへのリニアグラジエント(60分)
流 速: 1.0 mL/min
注入量: 90 μL
試 料: 加熱処理したモノクローナルヒト化IgG(約3 g/L)
アンチトロンビンⅢの保持特性

カラム: 7.5 mm I.D. × 7.5 cm
溶離液: バッファーA:20 mmol/L リン酸緩衝液(pH 7.5)
バッファーB:20 mmol/L リン酸緩衝液+ 2.0 mol/L NaCl(pH 7.5)
バッファーAからBへのリニアグラジエント(30分)
流 速:1.0 mL/min
注入量:50 μL
試 料:アンチトロンビンⅢ(約3 g/ L)
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