疎水クロマトグラフィー(Hydrophobic Interaction Chromatography: HIC)は、高塩濃度溶液中で、たんぱく質などの疎水部分と充填剤に導入された疎水基とが吸着することを原理とした分離モードです。
試料を疎水性の違いで分離できるため、イオン交換クロマトグラフィーでは分離できない構造異性体や凝集体などを効率よく分離できます。また、核酸類や糖類などの親水性不純物は吸着しないので容易に分離することができます。
塩濃度を高くしても体積変化が少なく、種々のたんぱく質をよく吸着します。
充填剤の疎水性は、TOYOPEARL® Ether-650 < PPG-600 < Phenyl-650 < Butyl-650、 Phenyl-600、Butyl-600、SuperButyl-550 < Hexyl-650の順に強くなっています。