イオンクロマトグラフィーシステムIC-2010のメンテナンス方法を掲載しています。
ここではポンプのパージ方法(呼び水動作)を説明します。
パージは、ポンプ内からエアを追い出し、送液を安定させる作業です。
ポンプにエアが混入して送液しない、圧力が安定しないなどの現象が発生する場合や、溶離液を交換する場合などに行う基本的な作業です。
1. 本体付属のシリンジ及びポンプ呼び水用配管を用意して下さい。
(写真の器具は本体に付属しているものと異なる場合があります)
2. 装置本体で操作を行うため、PCを切るか、USBケーブルを抜いて下さい。送液中ならFlowキーを押して送液を停止します。
3. ドレンバルブを開きます。本体正面のドアを開き、ドレンバルブを反時計回しで90度回し、12時の方向で止めます。
4. ドレンバルブのドレン配管を外します。
5. ドレン配管を外した部分にポンプ呼び水用配管を接続し、シリンジを取り付けます。シリンジを引き(呼び水)、液がシリンジ内に引き込まれることを確認します。
6. 液がシリンジに満たされエアがでなくなったら、シリンジとポンプ呼び水用配管を外し、ドレン配管を取りつけます。
7. ドレンバルブを開いたまま(バルブハンドルが12時方向のまま)で、10分くらい送液してください。
8. ドレンバルブのハンドルを時計回りに回し、バルブを閉めます。3時の方向くらいで止まります。
9. モニターの圧力表示を確認してください。圧力値が正常か?変動がないか?を確認してください。
10. 通常より圧力が低かったり、圧力変動が大きい場合はもう一度ドレンバルブを開いて10分位送液を行ってください。
11. 圧力が安定していたら、ポンプ部に液漏れがないかを確認します。液漏れがなければ、作業終了です。
パージの作業を行っても、送液が安定しない場合は、
チェック弁の洗浄又は
プランジャシールの交換を試みてください。